「このクラスはいつも掃除が行き届いていて、気持ちのいい教室ですね。」

小学校や中学校のころ、こんなことを先生に言われた記憶はありませんか?

 

この先生の言葉は、ただ掃除ができている生徒を褒めているだけではなくて、生徒を動かそうという心理学的テクニックが含まれた言葉なのです。

 

ラベリング理論とは?

心理学的テクニックの中に、ラベリング理論というものがあります。

ラベリングとは、「君は頭がいいね」とか「君は喋るのがすこし苦手そうだね」というようなレッテルを貼ることです。

 

人はこのように、「あなたは〜だよね」とレッテルを貼られると、それが嘘か本当かに限らず、その通りに振舞おうとする習性があるんですね。

だから、先ほど例に挙げた先生の「このクラスはいつも掃除が行き届いていて、気持ちの良いクラスですね」という言葉は、そのクラスを掃除熱心なクラスだとラベリングをすることで、生徒は無意識に掃除で手を抜かなくなるわけです。

 

このラベリング理論の影響ですが、冷静に考えてみるとけっこう心当たりがあります。

 

小学校や中学校の同級生を思い返しても、運動が苦手で「お前運動音痴だな〜笑」と言われ続けてきた子が、本当にどんどん運動が苦手になっていったような気がするし、「○○って頭良いよな〜」と言われ続けてきた子は、やっぱりテストでもいつもいい点を取っていました。

 

僕自身の体験で言えば、昔から僕はすこし痩せ体質で、人よりも細くて軽かったんですね。(やっている部活やスポーツの関係もあったかもしれないけど)

だから、身体測定の時とかに「お前、細いな〜」「体重、軽っ笑」とけっこう言われ続けてきました。

 

そしたら、いつの日か「自分は痩せ体質で骨格が細く、太れず、筋肉の付きにくい体質なんだ」と思い込むようになっていました。無意識に「自分は筋トレをしても効果が薄い」だって。

 

ところが、いざ身体を作ろうと筋トレを一から始めると、次第に筋肉はついてきて、一般人よりいい体型に近づくことができたんですね。

結局、「自分は痩せ体質だ」というレッテルを貼られ、そのようにイメージを刻みこまれて、本当にそのように思っていたのです。

(今考えると、筋トレなんて正しい方法ですれば、誰でもある程度筋肉をつけることができますから、自分の思い込みがすごい間違いだったことに気づきます)

 

ですから、ラベリングは使い方によっては自分にプラスの効果を与えてくれるし、間違った使い方をすれば、自分に悪い影響を与えてしまうわけです。

 

マイナスのラベリングを避ける

 

このように、「人はつけられたレッテルの通りに振る舞ってしまう」ということですが、一番気を付けなければいけないのは、親からの言葉ですよね。

 

家族内の会話だとよく「アンタって運動音痴だね〜」だとか「この子勉強苦手が苦手で…」というような言葉をつい両親は言ってしまいがちです。

 

で、こういうことを親から言われると、子どもは「自分は運動ができないんだ」「自分は勉強が苦手なタイプなんだ」と無意識に刷り込まれていってしまうわけですよ。

そしたら、いつの日か自分でも「僕(私)勉強苦手なんだよねー」というようにどんどん自分でそのイメージを強化してしまい、本当に勉強が苦手になっていってしまいます。本当は、人並みに勉強もできてかもしれないのに。

 

だから、とにかく自分のマイナスのラベンリグを外していきましょう。

 

今日からでも改善できるポイントは”口癖”です。

「自分って人見知りなんだよね」「自分は動くの苦手だから」というように、負のラベリングを自分で口癖のように言ってしまう人がいますが、今すぐやめましょう。

 

百害あって一利なしです。

そうやって「自分は人見知りなんだよね」と口癖のように言っていると、どんどん人見知りは悪化していく一方です。ますますそのイメージが自分の中に刷り込まれてしまいますからね。

 

マイナスのラベリングを口癖のように言っている人は注意ですよ。

 

また、周りの人が協力してあげることも大切かもしれません。

例えばコミュニケーションが苦手な友達がいたら、「○○って本当にコミュ障だな」とバカにするのではなくて、「○○は明るくて、一緒にいたら楽しい」というように気遣ってあげると、その子のコミュ障もどんどん改善していくことでしょう。

 

ラベリング理論を情報発信に応用する

 

少し話がビジネスから逸れましたが、このラベリング理論は情報発信でも使えます。

 

例えばメールマガジンだとラベリング理論をかなり活かすことができます。

あなたが美容系ダイエットのメールマガジンを運営しているなら、読者さんには積極的に行動してほしいわけです。読者さんが積極的に行動してくれたら、痩せてもらうことはできるし、何かダイエット商品を紹介したときも、興味を抱いてくれやすくなりますから。

 

そのために、日頃からメールマガジンで「このメルマガを読んでくれている読者さんたちは、美容意識が高くて素晴らしいですね。いつも美容を心がけて積極的にケアに励んでくれています」というようなラベリングをしておきます。

そうすると、あまりダイエットへの興味が薄かった読者さんも、なんとなく美容意識が高くてケアを積極的に行う人になっていくんですね。

 

あるいは、ビジネス系の副業に関するメルマガを発行するなら、「このメルマガには投資意識の高い人たちが集まってくれています。だから向上心が高くていいですね。」というように普段から読者さんをラベリングしておくと。

そうすると、普段から投資意識の高い人とレッテルを貼られていますから、なにか商品を販売したときに、ついその商品に対してなんとなく投資をしてしまうということになるんですね。

 

ラベリングは一度されたくらいではあまり効果がないと思いますが、普段からそれとなくレッテルを貼られていると、人は無意識にそのレッテルの通りに動いてしまうわけです。

 

自分自身の苦手を克服するためにも使えるラベリング理論ですが、情報発信にも応用できる心理学的テクニックですので、ぜひ有効に活用してみてください。

 

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