書こう書こうと思いながら、時間がなくてずっと書けませんでした。
けっこう前の話になるのですが、TOEICの点数が必要なときがあって、一ヶ月ないくらいの勉強でどれだけ取れるか試しました。
結果的に一ヶ月未満の勉強で約800点ほど取れて、それを周りに話したところ「どうやったの?」「教えて!」と言われることが多かったので、勉強法をまとめようと思います。
一ヶ月で800点を取ったと言うと「元から英語が得意だったんでしょ」的なことを言われることもあるのですが、私はもともと理系で英語はそんなに得意ではありません。
TOEIC900点取ろうと思えばそれなりの英語力が必要かもしれませんが、800点くらいなら勉強法を工夫してTOEICという試験を攻略すれば簡単に取れます、ましてや700点を超えるくらいなら、1ヶ月あれば十分だと思います。
なので、ぜひ「TOEICの点数が欲しいけど時間がない!」「点数に伸び悩んでる」という方の参考になれば幸いです!
筆者のスペック
最初に筆者のスペックを公開しておきます。
決して帰国子女とかではないので安心してください(帰国子女で800点は逆に問題か笑)。
- 生粋の理系
- 留学経験なし(海外も一度しか行ったことがない)
- 英語は得意でもないが嫌いでもない
- TOEICの受験回数→過去に1回、公開テストは今回が初めて(合計2回)
- 3年前くらいに受けたIPテストで500点くらいだった気が(正確には覚えてない)
- スポーツをやっていた経験から集中力と忍耐力は多少ある
こんな感じの平均スペックです。
ここで紹介する勉強法はどんな人に向いているか
最初に断っておきますが、今回紹介する勉強法は「TOEICで点数を取る」勉強法であって、「英語力を上げる」勉強法ではありません。
TOEICの勉強を通して、多少英語力は上がるかもしれませんが、800点取ったところで、ちょっと英語の音声が聞き取れて自分なりに理解できる程度です。
英会話も多少受け答えができるくらいです。
ですから、もし英語力を伸ばしたいという方は別の勉強法を参考にしてください。
筆者の考えとしては、そもそもTOEICは英語力の基準にならないという考えで、英語力を高めたかったらTOEFLの勉強をした方がいいと思います。
この話は語ると長くなり、今回の本題ではないので、また別の機会に。
英語力を伸ばす目的ではなく、TOEICの点数をできるだけ早く伸ばしたいという方はこのまま続きを読んで下さいね。
TOEIC800点までにかかった勉強時間
2017年3月上旬から勉強を開始して、2017年の4月8日のTOEIC公開テストで795点(ちなみに公開テストはこの日が初受験)。
机に向かった時間は1日2~3時間程度。
ただ、隙間時間をフルに活用したため、1日の勉強時間はもう少し長いかもしれません。
休日など、ある程度まとまった時間が取れる日は5時間くらい勉強するときもありました。
合計で100時間弱くらいだと思います。
スキマ時間の勉強を合わせればもう少し時間が増えるかもしれませんが、机に座って勉強したのは確実に100時間未満です。
勉強開始時のTOEICの点数
3年前くらいにIPテストを受験したことがありますが、そのときは500点くらいだった記憶。
TOEICのテスト形式や設問の内容を忘れたので、とりあえずTOEICの内容を思い出すために、3年前に購入した公式問題集Vol3を解いてみました。
結果400点前後でした、つま勉強開り始時点の点数は400点くらいでしょう。
リスニングのPart3,4がまったく聞き取れず、リーディングも40問程度時間が足りなくて解けず。
単語も忘れている部分が多く、勘で解いた箇所が多数ありました。
2時間英語に向かうことも辛く、途中で集中力切れ。
リスニングはそもそも大学受験でもそこまで力を入れなかったこともあり、かなり対策が必要な状態でした。
リーディングも単語を忘れていたり、長文を読むスピードが足りずに最後まで解けなかったりと、結構課題はたくさんありました。
ただ、文法に関しては大学受験時にある程度基礎ができていたのが唯一の救い。
使った参考書
TOEICの勉強で使ったものをリスト化しておきます。
中には大学受験で使ったものをそのまま再利用して復習したものもありますので、注意してください。
単語帳
右が単語王2202で左が金フレです。
基本的な英単語は「単語王2202」で身に付けました。
大学受験のときから単語王を使っていたので、そのまま基礎単語の復習に活用。
単語王は類義語、多義語、対義語などが詳細に書いてありますので、単語力をつけるにはめちゃくちゃいい単語帳だと個人的に思っています。
ただ、TOEICにはTOEICの頻出単語があるため、TOEIC専用の単語帳も使いました。
受験生の中では有名な単語帳「TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ」通称「金フレ」ですね、これは必須です。
金フレは本自体も薄く、単語数も必要最低限のものに絞られていますので、時短に繋がるということもありますが、何よりTOEICに頻出する単語のみが的確に載っています。
金フレを覚えた後に公式問題集を解くと分からない単語はない、と言い切れるほどTOEICに必要な語彙力が身につきますので、必ず金フレは購入して下さい。
中学、高校レベルの英単語が身に付いている人は、金フレだけでもOKです。
文法系参考書
右が文法特急で左の2冊が英文法講義の実況中継上下巻です。
文法対策に使ったのは「1駅1題 新TOEIC TEST文法特急」のみです。
Part5はこれ一冊で十分でした。
ただ、基本的な中学・高校レベルの文法(例えば現在完了とは何か、大過去とは何か)が不十分な方は、基礎的な英文法を見直したほうが、リーディングパートは攻略しやすいと思います。
私自身、中学・高校の頃は英語は苦手科目で、センター模試の点数で言うなら80点〜100点程度でした。
そんな状態から、英語を理解できるようになったきっかけは山口俊治先生の「英文法講義の実況中継」という参考書を読んだからです。
「英文法講義の実況中継」は基礎の基礎から英文法が解説されており、「現在完了とは何か?」「仮定法とは?」という超基本的なところから授業形式で解説してくれています。
英文法の基礎ができていない人には、ぜひお勧めの一冊(上下巻あるので注意)。
問題集
問題集は公式問題集しか使ってません。
- TOEIC新公式問題集 Vol3,4,5,6
- TOEICテスト公式問題集新形式問題対応編
- 公式TOEIC Listening&Reading 問題集1,2
旧版と新版を合わせて7冊使いました。
使用参考書まとめ
- TOEIC L&R 出る単特急 金のフレーズ
- (基本的な単語は単語王2202)
- 1駅1題 新TOEIC TEST文法特急
- (文法の基礎は英文法講義の実況中継)
- TOEIC新公式問題集 Vol3
- TOEIC新公式問題集 Vol4
- TOEIC新公式問題集 Vol5
- TOEIC新公式問題集 Vol6
- TOEICテスト公式問題集新形式問題対応編
- 公式TOEIC Listening&Reading 問題集1
- 公式TOEIC Listening&Reading 問題集2
これだけあればTOEIC800点をクリアするのは十分です。
あれば非常にTOEIC勉強が捗るツール(ほぼ必須)
参考書は上に挙げたものだけで十分ですが、それ以外に非常に役に立ったものがあります。
それは「Air Pods」です。
私はこのワイヤレスイヤホンのおかげでリスニング力が伸びたといっても過言ではありません。
多分、Air Podsがなければ短期間で点数を取ることはできなかったでしょう。
後でこのイヤホンを使った勉強法を紹介しますので、あなたの勉強にも使えそうだな、と思ったらぜひ手に入れて見てください。
値段は16,000円ほどしますが、1ヶ月で200~300点TOIECの点数が伸びると思えば、安い投資だと思います。
1ヶ月でTOEIC約800点をとる勉強法
それでは実際に私が行なった勉強法をステップ形式で紹介していきたいと思います。
もちろん、成果には個人差があるとは思いますが、しっかりとやれば一気に点数を伸ばすことができると思います。
※結果は保証できませんのでご了承ください。
Step1 現状を知るために公式問題集を1つ解く
現在の自分の英語力を知るために、最初に公式問題集でTOEICの模試を1つ解きましょう。
この時必ず時間を測って解くようにしてください。
そして、今の点数がどのくらいか、リスニングとリーディングではどちらが苦手か、どのくらい時間が足りなかったか、など今の自分の力量を測るようにしてください。
とにかく最初は自分の現状を知ること。
英語が苦手な人ならおそらくPart7をほとんど残してしまうかもしれません。
最後まで解けなくても、点数が低くてもまったく構いません。
これからの勉強計画を立てるためにも、今の自分の力を知ることが大切です。
Step2 解いた模試を復習
模試を解くことより大切なことが復習です。
公式問題集は解説が丁寧で和訳や文法の解説もついていますので、読めなかった英文と和訳を照らしわせて、TOEICの英文になれるようにしてください。
よく復習の仕方が間違っていてもったいない人がいるのですが、答えをみるだけが復習ではありません。
答えの和訳を見てから、再度問題文を見たときに頭の中で自然と訳せるようになる、これが英語における復習だと個人的に思っています。
特にPart5の文法とPart7の長文は数をこなすことで点数が取れる箇所でもありますので、解説をよく読み理解できるまで落とし込んでください。
リスニングに関しては、部分的に聞き取れるようになれるまで繰り返してください。
英語に慣れていない方はPart3やPart4の長文は疲れると思います、実際私も最初はPart3,4は最後まで聞くのも大変でした。
でから、最初はPart1,2の短い英文を聞き取れるように何度も何度も繰り返し聞くようにしてください。
Part2の短文なら覚えるつもりで繰り返すと効果的です。
Part2の英文が苦にならない耳になればPart3,4は自然と耳に入ってくるようになります。
Step3 部分的学習を始める
Step1,2をこなすことで、自分の弱点が分かったと思います。
私の場合、リスニングパート全般、文法、TOEICのための単語数、長文の読むスピードと複数課題がありました(というか、ぶっちゃけ全部課題だった)。
ここで役に立ったのが、「金フレ」「文法特急」です。
金フレは800点を目指すなら、加速の300語までは最低覚えるようにしてください。
できれば飛躍の200語まで覚えたほうが好ましいです。
頂点の100語は時間的余裕がある方のみでいいと思います(私は一応最後まで覚えました)。
文法特急は最初からページに沿って解いてもらえばいいのですが、わからなかった問題が後で確認できるように、付箋を貼るなどして目印をつけておいてください。
復習にも便利ですし、試験直前に自分の弱点を確認するという場合でも活用できます。
金フレも文法特急も薄い参考書なので、それぞれ休日を使えば1日で1周読めると思います。
こういう参考書を使って勉強するときのコツなのですが、じっくり1周時間をかけてやるよりも、1日ですべて目を落とし終えて、何度も周回したほうが確実に頭に入ります。
私はこれを「参考書の洗濯」と読んでいました。
参考書を洗濯するように何度も何度も周回していく、そしたらだんだんと周回スピードも上がってきて、記憶に残りやすくなるんですよね。
金フレと文法特急は洗濯しやすいので、1日に2,3周する勢いで目を通しましょう。
もし、基本的な単語力がないなら大学受験の英単語帳を先に終わらした方がいいですね。
Step4 公式問題集をひたすら解いてから復習の繰り返し
部分的学習と同時平行で、公式問題集をどんどん解いていきましょう。
公式問題集を解く順番ですが、私は次の順番で解きました。
- TOEIC新公式問題集 Vol3
- TOEIC新公式問題集 Vol4
- 公式TOEIC Listening&Reading 問題集1
- TOEIC新公式問題集 Vol5
- TOEIC新公式問題集 Vol6
- 公式TOEIC Listening&Reading 問題集2
公式問題集を使用した順番に特に意図はないのですが、最初に古い形式でTOEIC新公式問題集Vol.3,4でTOEICの問題に慣れ、そこから新形式の公式TOEIC Listening&Reading 問題集1を解きました。
個人的な印象ですが、新形式の問題のほうが難しい気がします。
以上の公式問題集を時間を測りながら、解く→復習の繰り返しです。
公式問題集には1冊に2つの模試が収録されてますので、6冊こなせば全部で12回模試を解くことになります。
それぞれ2~3周ずつ解くようにしましょう。
こんなことを言っては怒られるかもしれませんが、TOEICは知識がなくても慣れでなんとかなる試験です。
数をこなして、復習をきっちりすれば嫌でも点数が上がります。
2週目は多分15~20分くらい時間が余ると思いますので、どんどんスピードをあげて解いていきましょう。
Step5 解かない勉強法(リーディング編)
ここからが重要です。
各公式問題集を2周ずつくらい解くと、なんとなく問題文を覚えてくるんですよね。
問題文を読んで答えがぼんやりと浮かぶようになったら、もう解く意味はありません。
というか、解いちゃダメです。時間が勿体無い。
ここからは、TOEICの問題文を読書してください。
2周まではマークシートを塗って問題を解くのですが、ここからはマークシートを使うのを私はやめました。
とにかく問題文を読んで、答えの番号を頭の中で選ぶ。
2周解いても問題の中で答えに確信の持てないものも中にはあると思います。
そういう問題はメモをして、あとで答えをしっかりと確認するようにしましょう。
1つの模試を3周くらい読書できると、読むスピードも上がり形式にもなれるので、TOEICにおいて時間が足りない、ということはなくなります。
Step6 解かない勉強法(リスニング編)
次にリスニングですが、各公式問題集を2周ずつ解いたら、リスニングも解くのをやめてください。
机に座ってリスニング問題を練習することをやめます。
ここから役に立つのがAir Podsです。
TOEICのリスニング問題をスマホに入れて、時間がある時はすべてAir Podsで耳を塞ぎ、TOEICのリスニング問題を聴きます。
掃除、洗濯、料理、移動、スキマ時間…ちょっとでも耳を塞ぐチャンスがあればAir Podsを耳にはめるようにしましょう。
そして、リスニング問題をひたすら聴く。
ナレーションの声が幻聴で聞こえるくらい、TOEICのリスニング問題を流してください。
私はこの勉強法のおかげで、リスニングが苦手だったのにも関わらず、リーディングの点数を超えました。
TOEICのリスニング問題ってよく聴くと、全然難しくないんですよ。
ただ、量が多くて耳が慣れていないだけ。
Air Podsは耳にはめるとすぐにスマホと繋がって、リスニングが聴ける状態になります。
机に向かってリスニング問題を解くのって、すごく面倒じゃないですか。
でもAir Podsだと耳につけたら即勉強できますから、勉強のハードルが下がるんですよね。
しかもワイヤレスだから、手作業の邪魔にならない。
スキマ時間に聴くだけでリスニングの点数は400点を超えるのでぜひやってみてください。
TOEIC勉強法まとめ
- 最初は時間を測って現状確認
- 解いた模試を復習
- 点数が低かったPartの補強、単語力強化、文法強化
- 各公式問題集を2周マークシートで解く
- リーディング問題を読書
- リスニングは座って聴かない、スキマ時間にAirPodsで聴く
いかがだったでしょうか?
案外シンプルな勉強法でがっかりされたかもしれませんが、これをこなせば間違いなく600点は超えますし、詰め具合によっては普通に700~800点を取れます。
最初に模試を復習したり、2周したりするところは時間がかかりますが、そこさえ乗り越えれば、スキマ時間やちょっとした時間で実践できる勉強法です。
まとめ
書きたいことがたくさんあって、うまくまとめられたのか不安ですが、実践すれば間違いなくTOEICの点数を上げることはできると思います。
正直なところ、公式問題集を周回するだけでTOEICなんてある程度の点数が取れてしまいます。
ただ、それをイスに座って公式問題集と向き合って解こうとするから、嫌になってなかなか手が進まないのがTOEICの難しいところでもあります。
だからこそ、真正面から取り組むのではなくて、公式問題集を読書したりスキマ時間に音楽を聴く感覚で勉強する。
これを繰り返すだけで最低でも600点は取れます。
ぜひ、TOEICで高得点を取って、就活や昇進に生かしてください。
参考になれば幸いです!
もし、TOEICの各パートの解き方のコツや、それぞれの攻略法、苦手分野の対策の仕方、英語の基礎力の付け方など、リクエストがあれば、また時間のあるときに記事にまとめます。
質問・リクエストがあればコメント欄に書いていただければ、と思います。
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