受験生のみなさん、センター試験お疲れ様でした。
センター試験が終わってひと休憩したい気持ちもわかりますが、勝負はここからです。
センター試験なんてあくまで通過点に過ぎません。センター試験でいい点数が取れたとしても二次試験でどうなるかわからないし、逆にセンター試験で失敗したとしても、逆転できる可能性もあります。
合格通知が届くまでは気を抜いてはいけませんよ。
ここまで頑張ってきたのなら、3月上旬は笑顔で迎えて次の週は一人暮らしの物件探しに行けるように最後まで精一杯やり抜きましょう。
このページでは、センター試験後の国公立大学二次試験出願校の決め方について解説します。
※自分の受験時代の体験をもとに解説していきますので、当サイトを参考にして不利益を被ったとしても一切責任は取れませんので、その点をご了承いただける方のみ、閲覧をお願いいたします。
ただ、自分も受験生の少しでも助けになれるように精一杯書きましたので、参考にしていただけると嬉しいです!
まずはじめに言っておきますが、国公立の二次試験出願校は情報戦です。
いかに、大手予備校・担任の先生・ネットを駆使して正しい情報をスピーディに集められるか。そして、いかに早く二次試験対策に集中できるかが鍵になります。
そのためにも当サイトが少しでも参考になれば幸いです。
予備校サイトを基準にセンターリサーチを行う
センター試験終了後、まず絶対に行う必要があるのがセンターリサーチ。
これをしないとなにも始まりません。
高校生の方ならセンター試験の翌日、学校でもセンターリサーチを行うと思うのですが、なにせ志望校のうち少ししか書けないので、たくさんの大学のボーダーラインを知りたいと思ったなら、明らかに数不足です。
数種類の大学のボーダーを知りたいなら、自分から動く必要があります。
そのときに参考になるのが、以下の3つの大手予備校サイト。
まずはこの3つのサイトを参考にセンターリサーチを行うとよいです。
東進ハイスクールセンターサーチの評判
東進はセンターリサーチをするのに会員登録が必要です。(これが少し面倒)
さらに東進は全国の大学を一気に調べることができなくて、一校一校調べなくてはいけないので、一気に色々な大学を調べたいなら少し不便です。
これはあくまで経験則のお話ですが、東進のセンターリサーチは少し厳しめの評価がでる気がします。
厳しめに出るぶんはありがたいことでもあって、それだけ東進は慎重にセンターリサーチの結果を出しているということですから。
河合塾のバンザイシステムの評判
個人的に河合のバンザイシステムが一番使いやすくて見やすい印象。
河合のバンザイシステムは点数を入力すると、全国の大学を一気に調べることができます。傾斜配点も自動で計算してくれて、ざっくり色々な大学を調べたいなら、河合のバンザイシステムが一番便利だと思います。
バンザイシステムの傾向ですが、判定は甘めに出る印象です。(つまり判定が他の予備校と比べて高い)
河合塾でA判定が出ても、他の予備校でB、Cになることがあるのでご注意ください。
駿台・ベネッセセンターリサーチの評判
最後に駿台・ベネッセのセンターリサーチですが、僕が探した現時点では、エクセルファイルによるセンターリサーチなので少し見るのが大変でした。(もし自動入力判定があったらすみません、そちらを利用するようにしてください)
つまり、傾斜配点を自分で計算する必要があるので少し手間がかかってしまうのですね。
だから、河合のバンザイシステムと併用してチェックするのがオススメです。
河合のバンザイシステムで気になっている大学を入力して傾斜配点を自動で計算する→その後駿台・ベネッセのエクセルファイルでボーダラインをチェックという流れでいくとスムーズにセンターリサーチを行うことができます。
※代ゼミのセンターリサーチの評判
最近ではチェックすらしていないので、代ゼミがセンターリサーチをどのように行なっているのかわかりませんが、昔から代ゼミは判定がかなり厳しくでることで有名です。
各予備校の中でも一番判定が低く出るのが代ゼミで、あまり参考にならない印象でした。
もちろん利用するのは個人の自由なので、どんどん利用していってもOKだと思いますが、河合でA判定だったのに代ゼミではC判定だったということになりがちなので、落ち込まないようにしてください。
予備校センターリサーチで判定が違う場合は?
上記であげた3つの大手予備校のセンターリサーチを利用すると、必ず判定にズレが出てくると思います。
おそらく例年通りだと、河合>駿台・ベネッセ>東進の順で良い判定がでるでしょう。(つまり河合塾のバンザイシステムで一番良い判定が出て、東進のセンターリサーチで一番厳しい判定が出るということ)
よくある質問として、「その予備校のセンターリサーチが一番信憑性が高いですか?」と聞かれるのですが、一概にどれが正しいとかは決めることができません。
母体数や利用している人の学力によってボーダは変わってくるので、どれが正しいとか決めることはできないのです。
あえていうなら中間に位置する駿台・ベネッセを基準にすると安全でしょう。
自分が受験生の時代は、すべての予備校で志望校の判定を出した後、だいたいそれらの平均で志望校の判定を出していました。
一番いい評価の出る河合塾のバンザイシステムを鵜呑みにするわけでもなく、一番厳しい評価の出る東進のセンターリサーチを見て落ち込むわけでもなく、どちらも参考にしつつ、出願校を決めていくというスタイルですね。
センターリサーチでチェックすべきポイント
センターリサーチで自分の点数を入力してチェックすべきポイントをまとめておきます。
A. ボーダーとの得点差
これがけっこう大切なチェック箇所になります。A判定だったとしても、A判定のボーダーラインを大きく超えているのか、B判定寄りのA判定なのかで、合格率は大きく変わってきます。特にB判定やC判定になるとよりシビアにチェックが必要。
B判定でもほとんどA寄りのBだったら出願する可能性は出てくるし、C判定でもかなりB判定寄りだったら二次試験の科目次第では選択肢になりえます。
だから、AやBやCというラベルで判定を評価するのではなくて、評価の基準はあくまで数字で行う。
センターリサーチではこれがとても重要です。
B. 志望大学の学部・学科定員数をチェック
前々から志望大学を絞っていて、希望する学部や学科の定員数を把握しているなら、センターリサーチで定員数をチェックする必要はありませんが、まだ志望大学で揺らいでいるなら、絶対に定員数をチェックするようにしましょう。
特に工学部や理学部は学科が複数に分かれていて、定員数が少ないケースが多いです。
あと、教育学部も学科が複数に分かれていて、募集人数が少ない傾向がありますね。
定員数が少ないと、センターの持ち点が高い人が数人入ってきただけで、一気に競争率が変わってしまいます。だから、できれば定員数が多い方が競争率の変動も激しくなく、安定しているので安全と言えば安全でしょう。
C. 倍率も忘れずにチェックする
もう一つ重要な要素が、その学科の志望倍率です。
やはり倍率が高くなればなるほど競争率は高くなるので、できれば2~3倍の倍率の学科が好ましいでしょう。
ただ、センターリサーチの段階で倍率が高くても、結局例年通りの倍率に落ち着くケースがあるので、そこまで慎重にならなくても大丈夫です。
どちらかと言えば、センターリサーチの段階の倍率よりも昨年や一昨年前の学科倍率の方を参考にするようにしてください。
D. 二次試験の科目をチェックする
まだまだチェックする箇所はあります。二次試験の科目をチェックすることも大切です。
得意科目で勝負できるか、苦手科目は含まれていないか、急に小論文などの対策をする必要はないか、しっかりとチェックしておきましょう。
E. 昨年、一昨年の合格最低点もチェックしておく
最後に昨年、一昨年の合格最低ラインも目安としてみておくといいかもしれません。
合格最低ラインから今のセンターの持ち点を引いて、二次試験でだいたい何割程度とる必要があるのか。目安としてチェックするようにしましょう。
もちろん合格最低ラインを目的としていたら、足元をすくわれる可能性が出てきますから、目指すべきは合格最低ラインよりは、合格平均点のほうなんですけどもね。
ちなみに、各大学の定員数・倍率・二次試験科目・合格最低点はすべて旺文社のサイトでチェックすることができます。
ここまでの情報をいかにスピーディーに集められるか、ということがとても大切です。
できるだけ早く情報を集めて、過去問を見て、志望大学を決定して、二次試験の勉強に取り掛かりたいですね。
B判定やC判定でも出願していいのか?
結論から言うと、大学とあなたの学力によります。
まず、A判定寄りのB判定の人。
この状態なら倍率にもよりますが、二次試験で平均点を取れば受かる確率がかなり高いので、出願してもOKだと思います。二次試験の対策を怠らないようにしましょう。
次に、C判定寄りのB判定の人。
おそらくセンターの段階ではぎりぎり合格ラインに引っかかっている状態だと思うので、二次試験で65~70%くらい取りたいです。安全とは言えないラインなので、人一倍二次試験の対策を綿密にする必要がありますね。
ギリギリ出願しても良いラインだと思います。
最後にB判定寄りのC判定の人。
この時点で合格率で言えば、40~50%くらいなので、二次試験でA判定の人より点数を取る必要があります。僕自身の意見としてはオススメできませんが、各大学の過去問を見て、解けそうなら出願してもOKでしょう。
C判定でも受かる人は受かりますし、A判定でも落ちる人は落ちます。
やっぱりセンター試験はあくまで通過点で、二次試験が勝負なところもありますから、簡単に志望大学を落とす必要はありません。
例えば、難関大学志望でセンター試験を失敗したとしても、これまでは難関大基準で二次試験の対策をしてきたでしょうから、挽回の余地は十分にあります。
特に現役生はこの二次試験までの一ヶ月で伸びる確率が高いので、このセンター後の一ヶ月の過ごし方によっては、センター試験の失敗を埋め合わせることは十分に可能なんですね。(伸びしろはまだまだあります、今の時期の対策がとても重要!)
だから、自分の実力とセンターリサーチをよく吟味して出願校を決めましょう。
CやD判定で出願しても良いケース
もちろんA判定もしくはB判定で出願できることが好ましいのですが、CやD判定でも合格できるケースはあります。
そのときによく見て欲しいポイントが、センターと二次試験の割合です。
例えば、センター試験と二次試験の割合が900:300とかだったら、3対1の割合になるのでセンター試験重視なんですよね。
つまり、二次試験で逆転はしづらく、センター試験の持ち点で合格が決まりやすいというケースになります。
一方で、センター試験と二次試験の割合が400:300とかだったら、4対3の割合になるので二次試験の割合が高いですよね。
こうなると、二次試験での挽回も十分に可能性があって、二次試験の点数次第では合格できる可能性も生まれてきます。
特に難関大になればなるほど、センター試験の割合は小さく、二次試験重視の傾向がありますので、しっかりとセンター試験と二次試験の割合をチェックするべきです。
志望校を下げる場合に重視すべきポイント
ここまで説明してきた情報を集めることができたら、だいたい出願できそうな大学と切り捨てなければいけない大学の両方がわかってくると思います。
B判定やC判定で出願する人、A判定で希望通りに出願する人さまざまな人がいるでしょう。
ただ、中にはどうしても志望校のランクを下げなければいけない人もでてくると思います。
二次試験で挽回不可能なくらいセンター試験で失敗した人、どうしても国公立専願でいく必要があって安全のために志望校のランクを落とす人などがいると覆います。
僕自身、家庭の経済状況の理由で私立は受けてすらなく、国公立専願だったので、どうしても安全パイを狙っていくしかありませんでした。
このように志望大学を下げる場合、いくつか見てほしいポイントがあります。
A 大学で何を学びたいかを重視すべき
結局これに尽きるんですよ。大学は遊びに行くところではなくて、勉強しに行くところです。
よく、第一志望の大学が厳しくなったからといって、できるだけ都会の大学へ行こうとする人がいますが、それもそれでありですが、大学は研究するところです。
高い授業料を払って、中には奨学金まで借りて借金をして大学に行くのですから、できれば自分の将来につながるようなことが学べる大学にいきましょう。
だから、学部や学科はぶらさないべきです。
興味のないことを4年間学ぶなんて時間の無駄ですし、それほど苦痛なことはありませんよ。
B 就職したい地域の大学を選択する
これは少し先のお話になるのですが、就活したい地域の大学を選んだほうが後々楽です。
例えば、東京で就職したいなら東京の大学に行った方が就活が楽になります。
なぜなら、東京の企業のインターンや面接は基本的に東京の本社であるからです。だから、できるだけ住んでいる地域と就活したい地域が近い方が移動や宿泊が少なくて費用も抑えられて楽なんですよね。
僕の行っている大学は東京にないのですが、東京にある企業に興味があったため、インターンのたびにホテルを予約して、新幹線で移動して…とお金も時間もかかるしで大変でした。すごく不便なんですよね。
だから、東京で就職したいのに関西の大学に行ってしまったりすると後々少し大変になります。
C 私立も考慮する
僕自身、当時はお金がなくて私立は受けられなかったのであまりアドバイスはできませんが、難関大志望であまりにセンターを失敗してしまって、志望大学のランクをおおいに下げる必要があるなら、私立も考慮していきましょう。
ランクの低い大学というのは、やっぱりそのレベルの人が集まるわけで、勉強意欲が低いケースもあります。
そんな中、大学のランクを落としてしまった人はやっぱり周りとの勉強意欲の温度差で浮いてしまう、なんてこともありえます。
本当にやりたいこともあって、私立に行けるお金があるなら、志望大学と同じくらいの私立に進学することも考えましょう。
今すぐ二次試験対策を始めるべき
ここまでで述べたような情報を集め、志望大学をだいたい決めることができたら、すぐに二次試験対策に乗り出すべきです。
こうやって大学探しをしている間に、ライバルは黙々と勉強を重ねています。
二次試験まで一ヶ月しかありませんから、この時間をどう使うかによって合格率は本当に変わってきます。
A判定で落ちる人もいれば、C判定で受かる人もいる。これは紛れも無い事実です。
合格を掴む人は、この一ヶ月間は絶対に手を抜いたりしません。
情報を集めて志望校がだいたい決まったら、すぐに赤本を用意して過去問演習と二次試験対策に乗り出すようにしましょう。
どうしても、志望校選びで迷ったら、予備校の先生や担任の先生にどんどん相談すべきです。
できるだけ早く志望校を定めて、二次試験対策をどんどんしていきましょう!
泣いても笑っても後一ヶ月ほどです。
受験生のみなさんが後悔しない選択をすることを願っています。
受験生の参考になれば幸いです。
余談:結局は大学で何をするか?
最後にこれは余談ですが、どの大学に入るかというのも確かに大事ですが、やっぱり大切なのは大学に入って何をするかということです。
大学なんて入ったところで、何もしなければあまり価値はありません。(難関大や難関学部になると話は別ですが…)
遊んで過ごす人は結局4年後就活や大学院進学で苦労することになりますし、しっかりと考えて大学生活を過ごす人は第一志望の大学の人に負けないくらい良いところに就職するケースもあります。
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